歯の定期検診受けていますか?9割は知らない不都合な真実

歯科

歯の定期検診を受けていますか?

この質問にどれだけの人がイエスと答えるでしょう。

ここにあるデータがあります。

これは歯の定期検診(歯のメンテナンス)を
受けている割合を表したものです。

なんと日本人はたった2%しか
メンテナンスを受けていません。

この記事では

・歯科先進国スウェーデンと日本の違い

・歯の定期検診が必要な理由

・定期検診では何をする?

これらについて
歯科衛生士歴10年の私が解説していきます。

ちなみに2012年に雑誌「PRESIDENT」に掲載された
55〜74歳の男女1000人におこなったアンケートにおいて

”健康について後悔していること1位”

「歯の定期検診を受ければよかった」

だったそうです。

これほど多くの人が後悔する
「歯の定期検診」はなぜ重要なのか。

この記事でその理由を知って下さい。

 

【筆者紹介】
世界的にも有名な
山形県酒田市の「日吉歯科診療所」
にてオーラルフィジシャン育成セミナーを受ける。

考え方が180度変化し
・日本人の歯に対する意識の低さ
・定期検診の重要性
・歯の守り方
について深く考えるきっかけとなる。

「この事実を少しでも多くの人に伝えたい」
これが歯科衛生士としての
私の思いです。

 

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何が違う?スウェーデンと日本

ここでもう一つ別のデータをお見せします。

厚生労働省 平成29年度歯科疾患実態調査より
Swedish dental journal vo.39 2015より

これは
歯科先進国であるスウェーデン日本において
80歳時の残存歯数を調べたものです。

日本人のデータは13本ですが
おそらくこの本数では入れ歯がないと
食事ができないでしょう。

スウェーデンと日本の違い。
それは

・歯の定期検診をうけているかどうか

・正しいホームケアができているか

この2点がとても大きいのです。

私の周りの友達に聞いてみると
確かにメンテナンスを受けている人なんていません。

この事実を知ったあなたはどう思いましたか。

定期検診(以下メンテナンスとよびます)を受ければ
スウェーデンのように
一生自分の歯で食事ができるのではないでしょうか。

入れ歯の不便さとは

実は「入れ歯でいいじゃん」と言われることがあります。

ここでなぜ入れ歯は不便なのかについても
少しふれておきますね。

入れ歯が歯ぐきに当たって痛くなる

歯が抜けてしまっても入れ歯にすればいいと考えている方は、
「入れ歯は特に不自由なく使える」と思っています。

でも実際は入れ歯は使っているうちに
合わなくなってくることがほとんどです。

合わなくなると食事をすると歯ぐきに当たり
痛みがでるため楽しく食事ができなくなってしまいます。

そしてその都度歯科医院に調整に行かないといけないので
とても不自由なのです。

口臭の原因になる

入れ歯と歯や歯ぐきの隙間に食べかすがはさまり
口臭の原因になります。

また、入れ歯自体にも菌が繁殖し
それがさらに臭いの原因になることもあるのです。

手入れが面倒

入れ歯は毎食必ずはずしてキレイにする必要があります。

外出先ではなかなか難しいですよね。

さらに寝る前は
はずして磨いて洗浄剤につけて
といった手間もあります。

 

このように入れ歯は決して楽なものではありません。

私がみてきた患者さんでも
毎週入れ歯の調整に来院している人がいました。

入れ歯は抜けてしまった歯の代わりにはならず、
やはり自分の歯を超えるものはないのです。

 

なぜ必要?歯のメンテナンス

 

それではなぜ歯の定期検診が必要か。
将来後悔しないためにその理由をお伝えしていきます。

歯のメンテナンスが必要な理由
代表的なものはこの3つです。

・①歯や歯ぐきに異常がないかを早期に発見する

・②クリーニングによってバイオフィルムを除去する

・③正しいホームケアの方法を知る

ひとつずつ細かくみていきましょう。

✔︎①異常がないか早期に発見する

歯の病気には「むし歯」と「歯周病」があります。

「むし歯」はある日急に
穴があくものではありません。

そして「歯周病」にも段階があり、
定期的にクリーニングをすることで
進行をある程度コントロールできる
病気です。

・定期的にレントゲンを撮る
・毎回歯ぐきの検査をする
・肉眼での検査

これらを決まった間隔で行うことにより
異常があった場合に
早い段階で治療や対策をすることができます。

関連記事
むし歯の原因知っている?知らないと怖いむし歯のお話

歯周病は日本人の8割!?誰にでも分かる歯周病の原因

✔︎②厄介なバイオフィルム。これを落とす!

歯の表面には「バイオフィルム」とよばれる
細菌の膜がついていて、
このバイオフィルムは細菌を守っています。

細菌がむし歯や歯周病の原因となるので
細菌を落とすことが予防のひとつになるのです。

さて、ここで厄介なのが
バイオフィルムはなかなか落ちない」こと。

普通に歯磨きをしたり、
うがい薬でうがいをするだけでは
落ちません。

なんと厄介なのでしょう。

そこで必要なのが歯科衛生士によるクリーニングです。

このように専用の器具と研磨剤を使用し
歯の表面を磨いていきます。

自分では落とせない「バイオフィルム」を
歯科医院で除去することが
とても重要です。

✔︎③正しいホームケアを知る

「ホームケア」とは
自宅で自分で行う歯磨きなどのケアのことです。

歯科医院でのメンテナンスをしていても
この「ホームケア」が一番重要になってきます。

例えば年に4回メンテナンスに行くとしても
残りの361日は自分で行う歯磨きだけですよね。

歯磨きの仕方って
小学校の時に学校で教えてもらうこともありますが
その後何十年自己流になってしまいます。

実際患者さんのお口を診たり
普段のケアについて聞いてみると
かなり自己流になっている方が多いです。

例を挙げてみると

・子供に大人用歯ブラシを使用している

・ボロボロの歯ブラシを使っている

フロスを使用していない

・歯磨き圧が強すぎる

etc…

歯磨きをしない人がかなり少ない日本人ですが
(稀にしない人もいるらしい)
それでもむし歯や歯周病になってしまうのは
このホームケアが少し間違っているのかも。

正しい方法を歯科衛生士に指導してもらいましょう。

 

関連記事
歯科衛生士の仕事とは?歯医者の気になる疑問にも答えます

 

ホームケアのモチベーションを保つこともメンテナンスの役割

人間は楽したい生き物です。

メンテナンス後数日は
けっこうみんな歯磨き頑張ってくれるんです。

でも数ヶ月たつと
少しサボってもいいか
って思ってしまうものです。

それでもメンテナンスの約束があると
やっぱりちゃんと歯磨きしよう!
とやる気になる人は多いです。

実はこれもメンテナンスの大切な役割。

誰かに管理してもらっているという事実は
日頃のホームケアのモチベーションにもなるんですね。

 

やっぱり歯医者は怖い。定期検診では何をする?

最後に「定期検診は痛いことをするの?」
この疑問にお答えしたいと思います。

歯科医院によって細かい内容は変わってきますが、
おおまかな流れとチェックしている項目は
だいたいこんな感じだと思います。

①むし歯がないかのチェック
※レントゲンを撮影する場合もある

②歯ぐきの検査で歯周病のチェック

③クリーニング

④生活習慣に変化がないかのチェック

歯ぐきの検査では
炎症があると少しチクチクする場合もあるので
少々注意が必要です。

ただ歯のクリーニングは
寝ている人もいるくらいなので
そこまで過度に心配する必要はないでしょう。

私が大切だなと感じているのが
生活習慣に変化がないかという点です。

・間食などの食事の変化
・歯磨き状態の変化

などです。

例えば女性であれば妊娠や出産により
食べ物の好みや歯磨きの頻度がガラリと変わることは
珍しくありません。

男性も仕事が多忙になり
夜お酒を飲んで歯磨きせずに寝てしまうようになった
という方を何人もみてきました。

その変化が
むし歯や歯周病を悪化させる原因になることもあります。

定期検診を受けることで
それに気が付き
改善するきっかけになる場合もあります。

 

まとめ

歯を守るための定期検診。
スウェーデンのようにしっかりとケアをしていけば
一生自分の歯で食事ができるでしょう。

さてこの事実を知ったあなたはどう行動しますか。

・歯科医院での定期検診を受ける意味
①異常の早期発見早期対策
②自分では落とせないバイオフィルムの除去
③正しいホームケアの方法を知る

異常が大きくなってしまってからでは
大掛かりな治療をしなければいけません。

痛い思いをすることなく
少しの手間で
これからの将来を変えていきませんか。

そして将来
「歯の定期検診を受けていればよかった」
と後悔することがないように
この記事がお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人
しどまる

歯科衛生士歴10年/歯の健康への意識をあげるべく歯科ブログを執筆/現在は男の子育児に奮闘するママ/

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