歯医者さんに行った時、看護師さんみたいな女の人いますよね。
「この人誰なんだろう」と思ったことがある人は多いはず。
「歯科助手か?」
「歯科衛生士っていうのも聞いたことあるな」
正直違い分かりませんよね。
そんなあなたに歯科衛生士歴10年の私がお答えします!
私もしょっちゅう患者さんに、
「看護師さん」って言われたりしますから、
お気持ち良く分かります。
今回は、
・①歯科助手と歯科衛生士の違い
・②歯科衛生士のお仕事
・③気になる歯科の疑問
について、お話していきます。
・「聞きたい事があるけど、先生には聞きにくい」
・「歯医者って痛いから行きたくない」
不安に思っているあなたへ。
是非最後まで読んで下さいね。
これを読めばきっと明日歯科医院に行きたくなりますよ。
目次
歯科助手と歯科衛生士の違い
結論から言うと、
歯科衛生士=国家資格。歯科医師の指導のもと、患者のお口のケアをする。
歯科助手=特別な資格ではない。歯科医師の治療のアシスタント業務をする事が多い。
「患者の口の中を触れる事が出来るか」という点で、この2つの資格には大きな違いがあります。
これってつまり、
しっかり歯の知識がある人に自分の口を触らせるかどうかって事なんですよね。
普段あまり意識しないけど、
口の中って味覚を感じるところだから、思っている以上に敏感なんです。
よく新人の歯科衛生士に
「歯石とりしてたら、患者さんに痛いって言われちゃいました( ノД`)」
って相談されるんですけど、まさにデリケートなお口の中だからこそですよね。
そんな時私は「赤ちゃんに触るように丁寧にやったら良いよ」って言っています。
✓あなたの愛車で考えてみる
例えば、車の知識が無い人に自分の車のエンジンやら何やら触られたら嫌じゃないですか?
私はめちゃくちゃ嫌です!
しかも点検してもらった後、調子が悪い。
そんな事になったら最悪です。
なのでお口の中も、
丁寧に気を遣ってくれて、しっかりとした知識のある歯科衛生士に任せましょう。
歯科衛生士のお仕事
さて、それでは歯科衛生士のお仕事って何なんでしょう。
歯科衛生士の役割は3つです。
・①歯科予防処置
・②歯科診療の補助
・③歯科保健指導
こうやって見ても全然分からないのでざっくり説明すると、
①お口のクリーニング
②歯科医師のアシスタント
③歯磨きの指導、生活習慣の改善
と言った具合です。
そして歯科衛生士の仕事で一番大切なのは、
「歯科予防処置=お口のクリーニング」
です。
歯科医院でクリーニングするとめちゃくちゃ気持ちいいです!
歯がツルツルになって、
あの快感は歯科医院でのクリーニングでなければ味わえません。
歯科医院でクリーニングしたことないって人は、
人生損してますよ!
大袈裟だけどほんとにそれくらいのレベルです。
歯科衛生士にとってお口のクリーニングこそが腕の見せ所です。
歯科の気になる疑問に答えます。
さて最後に、歯科医院や歯に対する疑問って山のようにありますよね。
歯の治療に関する事から、歯ブラシについてまで。
中でも私が患者さんに毎日のように聞かれる事を、3つご紹介します!
✓よく聞かれる事4つ
・①痛い所がないのに歯科医院に行ってもいいの?
・②なぜ、歯科治療は何度も通わなくてはいけないの?
・③歯ブラシの交換時期っていつ?
・④どんな歯ブラシが良いの?
①「自分の歯は大丈夫?」気になるけれど、痛いところが無くても歯科医院に行ってもいいの?
答えはイエス!
むしろあまり痛い所が無く何年も虫歯とは無縁。
そんな人こそ歯科医院で診てもらう事をおススメします。
理由は、ズバリ歯の汚れは3.4ヵ月で頑固な汚れになるから。
お風呂や台所の水垢の様に、歯にも汚れはついています。
そして、その汚れが原因で虫歯や歯周病になるんです。
私は10年に渡り、1日に約10人の患者さんのお口のクリーニングをしてきました。
しばらく歯科医院でのクリーニングをしていない人で、
汚れがついていない、綺麗な人ってまずいないです。
「自分は歯磨き完璧にしてるし」
「甘いものほとんど食べないし」
そんな単純な話では無いんですね。
しかも痛みが無い=虫歯や歯周病になっていないというわけでは決してないので、
注意が必要です。
痛いところがなくても、定期的に歯科医院に通う事は、
一生自分の歯で美味しく食事が出来るか。
という事に直結しているんです。
②「まだかかるの?」なぜ、何度も通わなくてはいけない?
これ絶対聞かれるので、私は初めて来院した時に歯科医師と相談して何回かかるか、
おおまかな流れと一緒に説明しています。
「なぜ一回で終わらないの」
って思いますよね。
でも歯の仕組みや治療内容を知ると納得出来るはずです。
歯のクリーニングをしてからでないと治療に進めない
歯科医院でこんな経験ありませんか。
「虫歯があると言われたのに、まず歯石取りをしましょうと言われた」
虫歯があるならすぐに治療してほしい、そう思いますよね。
これってちゃんとした理由があるんです。
まず歯石取り(以降クリーニングと言います)をする理由について知っておきましょう。
・①歯ブラシで落とせない汚れを落とし、お口の中の環境を整える
・②今後の虫歯の再発を防ぐ
・③歯石によって見えなくなっている虫歯を発見する
・④クリーニングにより歯茎が良くなると新たに虫歯が見えてくる事がある
実は歯の表面にはどんなにキレイに歯磨きしていても、
バイオフィルムというバイ菌の膜がついています。
バイオフィルムは歯ブラシでは落ちず、専用の器具を使ったクリーニングが必要になってきます。
お口の中が汚れた状態で虫歯の治療をしても、根本的な原因は無くならないため、
まずはクリーニングをする事が保険上でも決められているのです。
もちろん、痛みがある時は優先して痛みを除去する治療からしてくれるので、
その点は安心してください。
患者負担の軽減
歯科医院での治療は長くても60分で終わる事が多いようです。
理由としては、
・口を開けているのが辛い
・麻酔をたくさんすると食事が不便
以上が代表的なところでしょうか。
2時間も3時間も口を開けてるのってかなり辛いですよね。
また麻酔をすると、しばらく感覚がマヒしているので、
その点も配慮して治療をすすめる事が多いです。
被せ物の作成に時間がかかる
歯の治療で被せものを作った事がありますか。
歯の被せものはその場ですぐに作れるものではありません。
①歯を削る
②被せものの型を採る
③採った型を利用して、歯科技工士が被せものを作成する
④出来上がった被せものを歯に合わせ微調整した後、接着する
この様な工程が必要なため、回数がかかります。
虫歯の進行具合によっては治療内容が複雑になる
小さな虫歯は一度の治療で完了しますが、深い虫歯の場合簡単には終わりません。
どのような治療になるのか簡単に説明します。
①麻酔をして、虫歯をとる
(神経まで虫歯が到達していた場合、神経の消毒が必要になる)
②神経の消毒 ※薬の作用で消毒していくため何度か薬の交換に通うことになる
③神経の治療が終わったら、被せものを作る流れに進む
といった具合に回数がかかるんですね。
③「歯ブラシって替え時が分からない」交換時期ってどれくらい?
さて突然ですが、質問です。
今使っている歯ブラシ交換したのはいつですか。
①1か月前
②2か月~半年以内
③いつ交換したか分からないくらい前
結論から言うと、適切な交換時期は①の「1ヵ月ごと」です。
なぜなら、新品の歯ブラシと使い込んだ歯ブラシって
毛先のコシがかなり違うんです。
コシがなくなった歯ブラシは汚れを落とす力も落ちるため、
せっかく歯磨きしているのに汚れがあまり落ちていない、
なんて事になります。
また、毎日汚れを落としているものなので、
雑菌が繁殖し、不潔になりやすいです。
歯ブラシのプロからすると必ず1ヵ月ごとに交換してください。
ちなみに私は忘れないように毎月1日に、
新しい歯ブラシに交換するようにしています。
忘れず新しいものと交換出来るので、
この方法はおススメですよ。
④歯科衛生士歴10年。私のおススメ歯ブラシ!
さて、歯ブラシの交換時期が分かりましたね。
それでは、「おススメの歯ブラシってあるの?」
とよく聞かれるので、最後に私のおススメを紹介します!
GCという歯科専用メーカーが販売している「ルシェロ」という歯ブラシです。
普段「奥歯がキレイに磨けない」と感じていませんか。
事実、奥歯は磨き残しの多いところです。
歯磨き指導をする時、
「この患者さん、上手に磨いているなー」
と思っても、やっぱり奥歯に磨き残しがあります。
そんな奥歯までしっかり磨けたら気持ちいいですよね。
この歯磨きなら奥歯もしっかり届くので、
汚れの落ち方が違うんです。
ちなみに歯磨き大好き大御所歌手もこちらを愛用しているとか。
そして歯科衛生士歴10年の私もこの歯ブラシの大ファンです。
歯科衛生士学校に通っている頃から使っているので、
もう10年以上愛用中ですね。
実は私自分の結婚式でこの歯ブラシを60人程の参列者に、
プレゼントとして配ったんです。
そしたらその後はまってしまった人が多くて、
「あの歯ブラシどこの?!」って、めっちゃ聞かれました(笑)
それくらい磨きやすくて、
一度使ったら”もう他の歯ブラシは使えない”状態になります。
さらに私がこちらをおススメする理由は、
①ヘッドが細いので奥歯まで届きやすい
②持ち手が程よくカーブしているので持ちやすい
③カラフルでカワイイ見た目
この3点です。
特徴はヘッドが細い事。
そのお陰で奥歯まで磨きやすいんですね。
カラフルなところも結構重要なポイントかなって思っています。
これのピンク色すごくカワイイんですよ。
5色入りなので、家族で使い分け出来るのもおススメポイントです。
さらにこちらも人気の歯ブラシです。
良い意味で「普通」笑
市販の歯ブラシってけっこうヘッドが大きいんですが、
この歯ブラシはコンパクトで磨きやすいですよ。
まとめ
いかがでしたか。
・歯科衛生士と歯科助手の資格の違い
・歯科衛生士のお仕事
・歯科医院に関する疑問とおススメの歯ブラシ
について詳しく見ていきました。
歯科医院って出来たら行きたくないところ
っていうイメージの方多いと思うんです。
でも歯科衛生士がクリーニングしてくれて、
さらにお家でのケアを始め色々な事を教えてくれるので、
是非健診を兼ねて行ってみて下さい。
最近の歯科医院は予約制のところがほとんどなので、
事前に電話してからの来院をおススメします。
そして「一生自分の歯で美味しく食事をする」という目標を達成しましょうね。
コメント