歯周病は日本人の8割!?誰にでも分かる歯周病の原因

歯周病

「歯周病」
この病気の名前を聞いたことがない人はいないでしょう。

歯周病は2001年に
「世界で最も感染者の多い病気」としてなんとギネス認定されています。

✓この記事の内容

・歯周病とはどんな病気か

・歯周病の原因

・歯周病の予防

【筆者紹介】
歯科衛生士として10年、
毎日患者の口の中と向き合ってきた。

様々な症状や患者の訴えから、
いかに良い方向へ導いていくかを模索。

「一生自分の歯で美味しく食事が出来ますように」
これが私の願いです。

 

ここで質問です。
あなたは次の項目に当てはまるものは
ないですか?

□朝起きると口の中がネバネバする

□歯磨きすると血が出る

□口臭が気になる

□かたいものが噛めない

□歯が長くなった気がする

ひとつでも当てはまった方は要注意。

この記事を参考に歯周病について
まずは知るところから始めましょう。

 

スポンサーリンク

まず、はじめに。参考文献


 

今回はこの本をベースにお話をしていきます。
私は毎日患者指導をするにあたり、
この本から得た知識を中心にお話をしていました。

歯科先進国であるスウェーデンで、
歯科医師と歯科衛生士にむけて書かれた本です。

とても読みやすく内容が濃いので、
歯科関係者は一読することをおススメします。

歯周病はどんな病気か

 

それでは本題です。

歯周病とはどのような病気でしょうか。

「歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。」

(日本臨床歯周病学会ホームページより引用)

歯周病は歯周病菌が原因で歯の周りの組織に炎症が起き、
進行していくと歯を失う可能性のある病気です。

上の図の「健康な状態」のように
歯は歯ぐきと骨によって支えられています。

歯周病が進行するとこの骨がとけていき
支えている部分がなくなるため、
最終的に歯が抜けてしまいます。

歯を失う原因1位は歯周病

2018年全国抜歯原因調査

 

意外なことに「むし歯」よりも「歯周病」で歯を失っている人が多いんです。

むし歯以上に歯周病予防が大切だと分かりますね。

歯周病の原因。リスクファクターとは

歯周病の原因は歯ぐきのまわりにいる「細菌」です。
なので、細菌のコントロールができていれば
多くの場合は重症化せずに済みます

ここでやっかいなのがリスクファクターの存在。

※リスクファクターとは?

病気の発症と進行に関与して疾患リスクを上昇させるもの。

つまり歯周病を悪化させる要因が細菌意外にあるということです。

具体的に説明していきますね。

歯周病のリスクファクター

細かくあげるとキリがないので、ここでは代表的なものを3つ紹介します。

①喫煙

②糖尿病

③骨粗しょう症

 

①喫煙

タバコって色んな病気のリスクになるというのは有名ですよね。
「そんなこと分かってるわ」という声が
聞こえてきそうですが。

実は歯周病とも深く関わっています。

・①タバコを吸っていると歯周病のリスクは3倍上昇する

・②タバコにより血流が低下すると炎症あらわれにくく発見が遅れる

・③治療しても治りが遅い

このような理由から喫煙は歯周病を悪化させると、
分かってきています。

 

スウェーデンの歯学部では、
禁煙指導のトレーニングがおこなわれているほど
喫煙と歯周病は深く関わっているんですね。

②糖尿病

平成26年患者調査の概況によると316万人もの人が、
糖尿病であるとされています。

 

・糖尿病も歯周病のリスクは2~3倍上昇する

・糖尿病の人は歯周病の進行が速い

・喫煙と同様に治療しても治りが遅い

糖尿病と歯周病の研究はまだまだ
はっきりとわかっていない部分もあるようです。

ただ歯周病の治療をすると
糖尿病の改善がみられたとの研究結果もあるので、
無視できないのが現実です。

骨粗しょう症

骨粗しょう症とは簡単に言うと「骨がもろくなる病気」で、
歯を支えているのも骨であるため
歯周病の悪化に関わっていると言われています。

この様に全身はつながっていて、
歯の病気と全身の病気は切っても切れない関係にあります。

近年の研究でこれらが複雑に関わることで、
歯周病が悪化すると分かってきました。

これらが複雑に関連し、
歯周病はやっかいな病気へと進行していくのです。

歯周病の予防

さてそれでは、
歯周病を予防するためにはなにをしたら良いのか。

ここからは3つの予防方法を紹介します。

どれもシンプルなことなので、
すぐに実践できるものばかりですよ。

①歯磨き

歯周病は細菌が原因なので、
しっかりと歯磨きをしましょう。

これは基本ですね。

ここで重要なのが歯と歯の間の汚れは
歯ブラシだけでは6しか落ちないということ。

そこで「デンタルフロス」の使用が必要です。

「歯と歯の間に食べかすがはさまって気持ち悪い」
そんな経験ありますよね。

でも明らかな食べかすだけではなく、
歯ブラシだけでは磨ききれない汚れが
歯と歯の間には必ず残っています。

今まで一度もフロスをしたことがない方は
騙されたと思って使ってみて下さい。

通した後のフロスってすごく臭いですから笑

その臭い汚れをそのままにしておくなんて怖すぎます。

口臭予防のエチケットとしてもフロスは必須ですよ。

 

 

フロスの使い方


ただ歯と歯の間にフロスを通すのではなく、
上の図のように
フロスで歯の側面を磨くイメージ」で、
通していきます。

慣れないうちは難しいですが、
慣れると全ての歯に通しても1分ほどしかかからないので、
歯ブラシとともに習慣にしましょう。

ちなみに歯と歯の間は、
とてもむし歯になりやすい部分です。

1日たった1分のフロス習慣で
むし歯と歯周病の予防ができるので
やらないなんてもったいないですよ。

②うがい薬

歯磨きやフロスだけでは汚れを落とし続けることは難しいため、
うがい薬がを使うのも良い方法です。

中でも「クロルヘキシジン」という成分は
歯垢を阻害してくれる性質もあるので、
おススメです。

注意点としては、
クロルヘキシジンは歯磨き粉の添加物により
効果がなくなってしまうことがあります。

そのため歯磨き粉を使ったあとに使う場合は
よくすすぐことが必要です。

③歯科医院でのクリーニング

歯磨きをしっかりしているのに、
「歯がヌルヌルしたり何となくツルツルしない」
という経験はありませんか。

これは歯の表面についたバイ菌の膜が原因です。

お風呂の水垢のようなイメージですね。

お風呂掃除のとき、
洗剤をつけてブラシでこするように
歯も専用の器具によるクリーニングが必要なんです。

歯医者さんでのクリーニングは歯がツルツルになって
とっても気持ちいいですよ。

歯のクリーニングのプロ、歯科衛生士についてはこちら
歯科衛生士ってなに?まだ歯医者は怖いところって思ってるの?

まとめ

いかがでしたか。

歯周病の原因と予防についてご紹介しました。

・歯周病の原因は細菌

・歯周病を悪化させる要因はいくつもある

・予防方法は
①歯磨きとフロス
②うがい薬
③歯科医院でのクリーニング

 

最後に、
私がある老人ホームに行った時のこと。

「楽しみはなんですか」の問いに、
みんな口をそろえて、
美味しいものが食べたい」と言いました。

美味しいものを食べるには言うまでもなく丈夫な歯が必要ですよね。

そのために今からできることがあります。

「一生自分の歯で美味しく食事が出来る」
これを目標にできることから始めましょう。

この記事を書いた人
しどまる

歯科衛生士歴10年/歯の健康への意識をあげるべく歯科ブログを執筆/現在は男の子育児に奮闘するママ/

しどまるをフォローする
歯周病
スポンサーリンク
しどまるをフォローする
しどまるBlog

コメント

タイトルとURLをコピーしました